企画展

世田谷文学館開館記念展 横溝正史と「新青年」の作家たち

1995年4月1日(土)~5月7日(日)

横溝正史は昭和23年から56年に亡くなるまでの33年間を、世田谷区成城で過しました。その間、ミステリーの第一人者として、金田一耕助シリーズ、人形佐七捕物帳シリーズなど多くの作品を発表しています。
日本のSF小説の先駆者・海野十三も世田谷区若林に住み、お互いに探偵小説発展のために意見をかわし、横溝が成城の家を購入した際には海野の尽力があったというエピソードはつとに知られています。同じく世田谷に住んでいた小栗虫太郎と十三は、お互いの住まいを行き来しました。そこには、江戸川乱歩や探偵小説で初めて直木賞を受賞した木々高太郎らが訪れるなど、当時の世田谷は探偵小説発展の“現場”のひとつだったといえましょう。
本展では、探偵小説を彩ったこれらの作家たちを生み育てた雑誌「新青年」を多角的にとりあげ、あわせて感性の鋭い編集者であった横溝の横顔、同誌が一端をになった昭和モダニズムの雰囲気などもご紹介します。