企画展

坂口安吾展

1996年4月6日(土)~5月19日(日)

坂口安吾は明治39年新潟に生まれました。作家となる以前の大正14年、世田谷の下北沢分教場で代用教員として一年を過ごし、子どもたちとの交流、独特の教育観を「風と光と二十の私と」に描いています。後に太宰治、織田作之助、石川淳らと並んで無頼派と呼ばれる流行作家として活躍、その創作活動は短編小説はもちろん、推理小説、歴史小説と多ジャンルにわたり、さらに評論でも熱弁をふるって戦後の混乱期のオピニオンリーダーとして人びとを魅了しました。 その言葉が今、世紀末の危機感のなかであらためて、新鮮に響いてきます。本展は、自筆原稿、色紙、書簡、写真、初版本などから、戦後の文明、文学の可能性をいち早くとらえ、模索し続けた作家を立体的に検証します。