企画展

第2回世田谷フィルムフェスティバル 時代劇の名匠・稲垣浩の世界

2001年1月13日(土)~1月28日(日)

昭和55年、74歳で世田谷区成城に没した映画監督・稲垣浩は、『宮本武蔵』(米アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞)や『無法松の一生』(ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞)で国際的にも高い評価を得ている日本映画を代表する映画監督です。
稲垣浩は、明治38年、東京下町に生まれ、子役を経て、昭和3年『天下太平記』で監督デビューを果たしました。盟友伊丹万作の脚本で明るく軽快な時代劇を次々と発表し、阪東妻三郎主演の『無法松の一生』は、戦中・戦後と二度の検閲で大幅にカットされながらも、日本人の心に訴える名作として知られています。また、『手をつなぐ子等』、『忘れられた子等』、『嵐』などの、子どもを主人公とした作品がある一方で、『宮本武蔵』三部作、『柳生武芸帳』前後編、『大阪城物語』、『風林火山』など三船敏郎が主演する時代劇の大作では、黒澤明とともに「東京時代劇」のスタイルを作り、多くの時代劇ファンを魅了しました。
今回のフェスティバルでは《時代劇の名匠・稲垣浩の世界》と題して、資料展示、上映会、トークショーを開催します。ポスター、台本、衣装デザイン画、セット図面など、当館で収蔵する稲垣監督作品関連の映画資料をはじめ、ご遺族からご提供いただいた貴重な絵画作品なども初公開し、彼の持つ暖かい人情味と抒情性を鑑賞いただきます。時代劇に夢を翔けた職人監督の一生を見つめてください。