企画展

佐藤愛子展

2001年4月28日(土)~6月10日(日)

大正12年、作家佐藤紅緑の次女として誕生した佐藤愛子は、昭和25年26歳の時に母の勧めで文学を志しました。同人雑誌「文藝首都」に参加し、川上宗薫、北杜夫、田畑麦彦、なだいなだらと共に文学活動を行い、昭和44年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞、以来多くの作品で親しまれています。
昭和31年に世田谷区太子堂に居を定めてから、世田谷を拠点にして活動を続ける佐藤愛子は、平成12年、自身の一族、父紅緑、詩人である兄サトウハチローらをモデルとしたライフワーク『血脈』をついに完成させ、菊池寛賞を受賞しました。
本展では、自伝小説『愛子』や父母をモデルにした『花はくれない――小説佐藤紅緑』『女優万里子』から『血脈』に至るまでの作品世界、自己の分身を登場させ、作品化した『ソクラテスの妻』『戦いすんで日が暮れて』『幸福の絵』、現代社会を鋭く描く『凪の光景』『風の行方』、そして独自のユーモア感覚にあふれる小説・エッセイの魅力を、原稿、自筆資料、書簡、愛用品などで紹介します。
また、文学修業時代に師事した加藤武雄、吉田一穂との交流や、遠藤周作、川上宗薫、北杜夫らとの楽しい交友もあわせて紹介します。