企画展

追悼 山田風太郎展

2002年4月20日(土)~6月9日(日)

「忍法帖」シリーズや歴史伝奇小説、『人間臨終図巻』などのエッセイで人気の山田風太郎。多くの読者に愛されながら、平成13年7月28日その生涯を閉じました。
山田風太郎は、大正11年兵庫県養父群関宮町関宮で生まれました。5歳で死別した父をはじめ医者の家系に育ったため、昭和19年東京医科専門学校(現・東京医科大学)に入学して医学を修めますが、在学中の昭和22年、探偵小説雑誌「宝石」の第1回新人賞に応募した「達磨峠の事件」が入選を果たし、昭和25年に作家として執筆活動に専念することになります。
以後、『甲賀忍法帖』をはじめとする「忍法帳」シリーズ、『警視庁草紙』『明治断頭台』などの明治伝奇小説で多くの読者を魅了し続けました。また、さまざまな人間の臨終にまつわるドラマをまとめた『人間臨終図巻』、独自の死生観を綴った『あと千回の晩飯』などエッセイでも親しまれました。さらに、山田文学を通底する原点ともいえる『戦中派不戦日記』は、後代の作家たちにも大きな影響を与えています。
本展は、作家・山田風太郎を追悼して、生涯をかけて築き上げた作品世界を、自筆原稿、創作ノート、愛用品など資料約300点で紹介します。あわせて、書斎再現や昭和20年から31年まで世田谷・三軒茶屋で暮らした時代の、江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光、阿佐田哲也(色川武大)らとの交友も紹介します。