企画展

美内すずえと『ガラスの仮面』展

2007年7月7日(土)~9月2日(日)

月並みな外見の奥に未知なる才能を隠し持った少女、片や華やかな外見の裏で血のにじむような努力を重ねている少女。演劇界に身を置く対照的なふたりの少女が、幻の名作「紅天女」の主演という同じ目標に向かって、切磋琢磨しながら女優として成長していく。そして…

現在も語り継がれる名作漫画が多く誕生した70年代、ひとつの少女漫画が産声をあげました。漫画家・美内すずえによる『ガラスの仮面』(「花とゆめ」連載)です。
美内すずえ(1951年~)は、高校生漫画家としてデビュー後、『13月の悲劇』(1971年)『はるかなる風と光』(1973年)『妖鬼妃伝』(1981年)などの作品を続々と発表、漫画家として第一線で活躍してきました。
その作者によって生み出された本作は、1976年の開始から30年が経った現在も連載が続く超ロングヒット作品として知られています。
本作の魅力は、主人公の成長、友情、恋愛といった少女漫画における普遍的要素はもちろんのこと、読者を惹きつけてやまないストーリー展開、プロをも唸らせる芸道論、そして魅力的な登場人物たち…と枚挙にいとまがありません。どの角度から見ても魅力的な作品としての充実度、これこそが本作の人気の秘密ではないでしょうか。
それを証明するかのように、本作は各方面で注目され、今日までアニメ化、舞台化、ドラマ化、さらには作中の演劇が舞台化されるなど形を変えた進化を続け、ファン層を広げてきました。
30年の間、人々を魅了しつづけてきた『ガラスの仮面』、本展ではその作品世界を原画、場面再現、舞台衣装などの関連資料を用いて立体的に表現します。