企画展

和田誠展 書物と映画

2011年7月30日(土)~9月25日(日)

イラストレーションとグラフィック・デザインを一体不可分のものとして、60年代から現在まで、第一線で活躍し続ける和田誠さんの、書物と映画にかかわる創作をご紹介する展覧会を開催します。
書物にかかわる創作では、こまつ座のポスターなどで縁の深い井上ひさしさん、これまでに数多くの絵本を共に制作している谷川俊太郎さん、装丁の仕事の中でも特に多くの作品を手がけている丸谷才一さん、「村上春樹翻訳ライブラリー」などの装丁の他、『ポートレイト・イン・ジャズ』では共作もしている村上春樹さん、以上4名の作家との仕事を大きく取りあげ、ポスター、挿絵・絵本原画、装丁版下等を展示紹介します。
また、映画にかかわる創作では、『麻雀放浪記』『快盗ルビイ』『怖がる人々』『真夜中まで』など、自ら監督した映画のシナリオ原稿、書き込み台本、絵コンテなどの資料の他、「キネマ旬報」に連載されていた名作エッセイ「お楽しみはこれからだ」や、LDジャケット等のために描いた、映画にまつわるイラストレーションを展示紹介します。
和田さんは装丁を「著者と読者をつなぐ橋渡しの役目」としたうえで、「その本の味わいを読者に伝えたい。本好きな人なら書かれている内容だけでなく、中身も外見もひっくるめて本全体に愛着を持つでしょう。そのことを大切にしたいと思うんです。」と語っています。書物への深い愛着に根ざした、私たちの読書体験をより豊かにしてくれる和田さんの創作の数々、また同様に、映画に対する深い愛着に根ざした仕事の数々をお楽しみください。本展が鑑賞者の皆様にとりまして、書物と映画への新たな扉となることを願っています。