展覧会世田谷文学館 開館30周年 コレクション展世田谷線・100年間のものがたり

コレクション展

世田谷文学館 開館30周年 コレクション展世田谷線・100年間のものがたり

2025年10月18日(土)~2026年3月31日(火)
同時開催 ムットーニコレクション
※混雑時入場制限あり

会場

世田谷文学館 1階展示室

開館時間

10:00~18:00
*展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで

休館日

毎週月曜日(月曜が祝・休日の場合は開館し、翌平日休館)、
年末年始(12月29日~1月3日)

観覧料
当日 割引
一般 当日220円 割引180円
高校・大学生 当日170円 割引130円
65歳以上、小・中学生 当日110円 割引90円
障害者手帳をお持ちの方
(ただし大学生以下は無料)
当日券・オンラインチケット110円 団体割引90円

*割引料金は20名以上での団体割引と「せたがやアーツカード」等の割引料金です

*窓口でのお支払は、現金・クレジットカードのご利用となります

*ほぼ全てのクレジットカードが利用可能ですが、スマートフォン等の非接触型ICカードや交通系ICカード、電子マネーを除きます

*世田谷区内在住・在学の小中学生は、土、日、祝日は無料になります

*各種割引については、手帳など証明できるものをお持ちください

*障害者手帳をお持ちの方で大学生以下は無料になります

*障害者手帳をお持ちの方の介添え者(1名まで)は無料になります

*企画展開催中は企画展のチケットの半券で、本展をご覧いただけます。混雑状況によって入場制限させていただくことがあります

※11月21日(金)は65歳以上入場無料、11月29日(土)・30日(日)および2026年2月23日(月・祝)は入場無料

主催

世田谷区、公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館

協力

東急株式会社、東急電鉄株式会社、電車とバスの博物館、世田谷線開通100周年記念事業実行委員会

後援

世田谷区教育委員会

山下駅1969年(写真提供:東急株式会社)

SHAREこの記事をシェアする

開催概要

100年分の文学作品でめぐる、世田谷線のちいさな旅。

1925年、玉川電気鉄道(現・東急電鉄)の支線として開業した世田谷線。1969年に渋谷〜二子玉川園間の本線が廃線となったことで、世田谷区内だけを走る独立した路線となりました。開業から100年、世田谷線は三軒茶屋~下高井戸間の5.1㎞を結ぶ2両編成の路面電車として、今日も世田谷のまちなかを走っています。

世田谷線の沿線にはこれまで多くの作家たちが暮らし、また、多くの文学作品に沿線の風景が描かれてきました。

世田谷線が開業した1925年に、若き日の林芙美子壺井栄平林たい子が身を寄せ合うように長屋暮らしを始めた三軒茶屋川上未映子『黄色い家』でも、三軒茶屋は女性たちの奇妙な共同生活の舞台として登場します。柴崎友香『わたしがいなかった街で』では、日本SFの父とされる海野十三が長く暮らした若林に住む「わたし」が、終戦前後の海野の日記に記された場所を65年の時を経て辿ります。野尻抱影川上弘美が冬のボロ市の情景を綴った、上町・世田谷吉田篤弘が20年以上にわたり紡ぎ続ける「月舟町」シリーズのモデル、山下・松原中原中也藤野千夜三浦しをんが活写した、下高井戸駅周辺。たった10駅しかない世田谷線ですが、それぞれのまちにそれぞれの物語が、幾重にも重なりながら息づいています。

本展では、世田谷線開業以降2025年までの100年のあいだ、この沿線で紡がれたたくさんの物語を、作家たちのエピソードも交えながらご紹介します。

関連イベント

世田谷線貸切朗読会「つむじ風食堂の夜」(2025年11月8日、事前申込制)ほか、本展の関連イベントを予定しています。

詳細は、決まり次第こちらでご紹介します

ムットーニコレクション

2025年10月18日(土)~2026年3月31日(火)

開館時間中毎時30分から上演

上演予定作品
「月世界探検記」/「蜘蛛の糸」/「題のない歌」/「山月記」

※ご入場にはコレクション展チケットが必要です

※混雑時入場制限あり

ムットーニ《蜘蛛の糸》

竹久夢二『出帆』挿し絵 世田谷文学館蔵
開通時、世田谷線は一両編成だった

北杜夫「楡家の人びと」創作ノート 世田谷文学館蔵
作中の楡脳病院(斎藤茂吉が院長を務めた青山脳病院がモデル)は松原で再興する

中野重治「第一章」原稿 世田谷文学館蔵
山下~宮の坂には中野重治、徳永直、手塚英孝らプロレタリア作家が暮らした

山田風太郎 三軒茶屋⇔新宿定期券 世田谷文学館蔵
医学生だった風太郎は戦後まもなく疎開先から知人を頼って三軒茶屋に下宿する

植草甚一 年賀状(1958年) 世田谷文学館蔵
松原駅の近くに住んでいた時のもの

下高井戸駅1970年(写真提供:東急株式会社)

三軒茶屋駅1969年(写真提供:東急株式会社)

山下駅1969年(写真提供:東急株式会社)

世田谷線運賃箱(個人蔵)